FIREを意識し始めると投資や節約などの意識も高まって、家計収支に関するリテラシーも上がっていきます。
投資信託への入金力を高める上で、貯蓄率という考え方はとても効果が高いので考えてみましょう。
1.貯蓄率とは何なのか
2.貯蓄率の目標を決めよう
3.自分の昨年の貯蓄率を振り返る
4.貯蓄率を上げるためには
1.貯蓄率とは何なのか
資産を積み上げていく上で入金力というキーワードはよく話題になります。
入金力とは、毎月積立投資する実際の金額ですが、新NISAを最速で満額埋めるためには年間360万円、つまり月額で30万円の入金力が必要になります。
とは言っても毎月30万円も貯蓄に回せる人はかなり限られて一般的ではないため、自分の身の丈に合った貯蓄をしていくことになります。
そこで目安となるのが貯蓄率という考え方です。
貯蓄率は比較的単純な考え方で、自分の手取り額のうちどの程度貯蓄に回せるかの比率です。
例えば、毎月の給与が30万円として諸々の諸経費が引かれて実際の入金額(手取り額)が25万円とします。
この中からどのくらいの割合(%)を貯蓄に回せるかを考えます。
2万5000円なら貯蓄率は10%、5万円なら20%という感じです。
2.貯蓄率の目標を決めよう
昔の自分は一人暮らしでマネーリテラシーも低く、入ってきた収入から家賃や生活費を引いて残ったお金は全部趣味や遊びに遣っていました。
これでは、貯金もできませんし投資に回せるお金も捻出できません。
実際の例で考えてみましょう。
月の手取りが25万円として、家賃が6万円、食費を2000円×30日の6万円、光熱費が2万円、携帯やネット回線・サブスク等で2万円、その他日用品等の雑費で1万円としましょう。上記を合計すると月に17万円となり、手取りの25万円から差し引くと8万円が残ります。
何も考えないとこの8万円を毎月のおこづかいとして、自分の趣味や友だちとの飲み会・外食などで消費してしまいます。
そして、おこづかいが余ったら貯金しようかな・・・くらいの意識です。
この意識ではほぼお金が貯まらないので、貯蓄率という考え方で強制的にお金をプールしていく必要があります。
貯蓄率をどのくらいに設定するかについてはなかなか難しいところですが、最低ラインでも10%は確保したいところです。
「バビロン大富豪の教え」でも手取り額の10%を貯蓄せよと説いています。
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【読書レビュー】漫画 バビロン大富豪の教えを読んでみた(前編)
時間が取れたら購入しようと思っていた、本書がAmazon Prime Readingの対象になっていたので早速読んでみました。
この本はオリラジのあっちゃんがYouTubeで取り上げたりして、「お金」を学ぶカテゴリでは比較的有名なので、マネーリテラシーを勉強する上ではなかなか参考になると思います。続きを見る
リベ大の両学長は20%程度を目標にするのをオススメしていたと思います。
個人的には15%~25%を目標にして、できれば毎年少しずつ貯蓄率を上げていって30%を目指すのが良いと思います。
3.自分の昨年の貯蓄率を振り返る
では、自分の貯蓄率を振り返ってみましょう。
実は会社員時代は最終的に40%ほどの貯蓄率を達成していました。
家賃も4万円の部屋で、駐車場もネット環境も含まれた物件に住んでいたのでかなり生活費を抑えられていたのが大きいです。
住む場所は今も変わっていませんが、昨年の2024年はFIREして最初の一年目だったのでサラリーマン収入がなくなったのと、退職後の一年目だったので社会保険料がかなり高かったので、貯蓄率は14%ほどでした。
これはほぼほぼ想定内の結果で、FIREまでは貯蓄率を高めて資産を作りFIRE後はその資産を元に暮らしていく計画ですので、今後はこの程度の貯蓄率になるのではないかと思います。
4.貯蓄率を上げるためには
FIREを目指す上でいかに貯蓄率を上げるかがキーポイントになってくるのですが、その方法は大きく分けて2つに絞られます。
一つ目は「収入を上げること」です。
会社員としての給与アップでもいいですし、給与アップが見込めないなら転職でアップさせる方法や副業で手取りを増やすなどの方法があります。
これは昨今のFIREムーブメントの基本となる部分なので、様々な書籍やブログ、YouTube動画などが参考になるでしょう。
二つ目は「支出を減らすこと」です。
一般的には毎月かかる固定費を減らすことがコツと言われています。
例えば家賃の安い物件に住む、格安SIMで通信費を減らす、などですね。
個人的にはこれらに加えて、ふるさと納税やポイ活などで日用品を入手して生活費を減らすことも工夫してきました。
ふるさと納税では贅沢品の返礼品を貰う人が多いと思いますが、本来なら自分が生活で必ず購入するトイレットペーパーやティッシュ、などの日用品を受け取って、その分生活費を減らして貯蓄に回す方が良いと思います。
また、VポイントとWAONポイントを活用したウエル活は、毎月20日にウエルシアで日用品が実質33%引きで入手できるので、その分減った生活費を貯蓄に回せます。
今回は貯蓄率について考えてみましたが、実は貯蓄率の考え方は単にお金を貯めるだけの考え方ではなく、欲求をコントロールするというもう一つの目的があります。
これについては次回の後編で書いていきたいと思います。