レビュー最後となる後編では漫画 バビロン大富豪の教えで感じた自分なりの感想を書いていきます。
漫画なので読みやすいですが、ボリューム的には考えさせられるテーマも多いため前編・・中編・後編で分割レビューしていきたいと思います。
多少ネタバレ要素がありますので、これから読んでみようという人はご注意下さい。
前編・中編で「黄金に愛される七つ道具」について紹介しました。
文中の後半ではそれに加え「五つの黄金法則」というのが出てきますが、これはこのブログではあえて書きません。
基本的には「黄金に愛される七つ道具」から派生する考え方なので、ぜひ文中で読んでみて下さい。
この本を最後まで読んでみて、自分にとってはあらためて「黄金に愛される七つ道具」を自分に置き換えて再認識するとともに、自分の生き方の見直しをする必要があるかなと感じました。
「金持ち父さん貧乏父さん」も「バビロン大富豪の教え」も本質的には同じようなことが書かれています。
ただ、後者の方がより人間味を感じるようにうまく物語にしているところが理解しやすかったです。
ですので、自分の投資方針や生き方などを再チェックするにはいいきっかけとなりました。
古典をベースにしている教えも、自分でしっかりと咀嚼し現代に落とし込めば得るものは結構あるものです。
「金持ち父さん貧乏父さん」では資産を働かせる方法は不動産でしたが、基本的な考え方は「自分が寝ている間にも、お金に働いてもらう」ということです。
現在はそこまで不動産投資にうまみはないですが、これを現代に置き換えて考えることが大切です。
単純に「現代では不動産投資なんて儲からないから読む意味がない」と判断するのではなく、この考え方を現代に生かす方法はないだろうか?と考えることが必要です。
現代ではブログやYouTube、アプリやSNSなどから収益を得る仕組みがあり、それこそ自分が寝ている間にもコンテンツサーバは動き続けるのです。
古い本でも自分で現代にアレンジできれば、情報の価値は大きく広がりますね。
■最後の課題 なぜ人は働くのか、それは金のためではないのか
この本の最後にこのような問いがあり説明がありますが、自分はまだこの部分が消化しきれていません。
ここまで、お金を増やすための考え方をこれでもか、と提示してきてどの要素にも納得しつつ最後に大きな命題を与えられます。
「お金があれば幸せか」という問いに対して本書では「お金があっても人との繋がりが希薄であれば幸せを実感できない」という趣旨の説明で終わります。
理屈ではわかっていても、やはりまだ本心では理解しきれないのが本音です。
自分が資産家にでもなれば見えてくる世界なのかもしれませんが、今はまだ「お金のために働き」「幸せになるためにお金を増やしたい」と思ってしまいます。
お金の勉強をしつつも、幸せについての自分なりの解釈も継続して勉強していく必要がありそうです。
本書は漫画で読みやすく、内容もとても参考になる良書なのでお金の勉強をする上ではオススメの書籍と言えます。
「金持ち父さん貧乏父さん」も良書ですが、本書は物語性があるので読みやすく読書が苦手な人にも説得力がある印象でした。