2025年もよろしくお願い致します!
FIRE生活1年目の2024年はホントに楽しくて良い年になりました。
2年目となる2025年も良い年にしたいと思います。
2025年はもう少し読書量を増やしていきたいので、読書レビューから始めます。
1.どのような人にオススメできる本なのか
稲盛和夫さんは京セラとKDDIを創設した有名な方ですが、順風満帆な人生ではなく若い頃は辛酸をなめる経験をして、強い信念を持って偉業を成し遂げた方です。
その人生を通して大切にしてきたことや、生き方について書かれた本です。
企業の経営に成功した方ですので、一般的には会社で経営に関わる管理職向けの本という印象ですが、経営の本質という部分だけでなく人間関係での考え方などは普通のサラリーマンにも参考になる部分は多いと思います。
書籍全般に言えることですが、もしテーマが自分と異なる環境の場合に「自分には関係ない世界だなー」と考えずに、平社員の場合でも「社長や幹部はこんなことを考えて事業を運営しているのか・・・なら、それを利用して自分に有利な行動をしてみよう」とか戦略を練ることに役立てるのが大切だと思います。
そういう意味では全ての会社員にオススメできると思います。
2.今の自分にはどう感じたか
この本が多くの人に支持される理由も理解できましたし、自分としても本の7割くらいは賛同できました。(賛同できた部分は3で書きます)
おそらくこの本の多くのレビューは賛同が多いと思いますので、自分はあえて気になった部分を書いてみます。
稲盛さんは「正しいと思うことは信念を持って突き進むべき、そこで他の人とぶつかってもやむなし」という意見です。
実際、本書の中でも同僚とぶつかったり、労働組合の人との厳しいやりとりなどが記されています。
これは人生や生き方の考え方なので、人それぞれで正解というのはないかもしれませんが、今の自分だったら人とぶつかるストレスや確執を残すよりは円満を選びます。
世の中に名を残す大きな成果を挙げる人というのは、少なからず家族との関係を犠牲にしたり、味方と同じくらい的も多かったりします。
結局、自分の人生を終えるときに「周りにはたくさん迷惑をかけたが、自分のやりたいことを貫けて幸せだった」と思うか「大きな成果は挙げられなかったけど、家族や友人と仲良く暮らせて幸せだった」と思うかの違いだと思いました。
自分はこれまでのサラリーマン人生で「会社のために部下や社員を犠牲にしたり搾取する幹部」をそれなりに見てきたので、仕事の成果より人間関係や調和を重視する考え方になりました。
会社のあり方や働き方も時代と共に変化しているので、この部分は読み手にとって評価が分かれる部分かなと感じました。
3.印象に残った部分
それでも、本書には自分も感銘を受けた部分も多いです。
特に「利他の心」という考え方は仕事でもプライベートでもとても大切な概念だと思いました。
FIREを意識するとどうしても自分の利、つまり「利己の心」が中心になってしまいますがやはり人生において「利他の心」なくして幸せな生き方はできないと思います。
結局、人は社会生活において他人と関わって幸せを感じる生き物なので、他の人の幸せを考えて行動することが、自分の幸せに繋がるということでしょう。
自分は幸せに生きる上で、「不満なことは他人のせいにしない」ということをポリシーの一つにしていますが、この「全ては他責ではなく自責」に加えて「利己ではなく利他の心」も自分のポリシーにしようと思いました。
ちなみに「自分の機嫌は自分でとる」も自分のポリシーの一つです。
4.まとめ
本書のように、偉大な実績を残した人の人生を覗き見できる書籍はとても貴重だと思います。
松下幸之助さんの書籍などもそうですが、多くの成功者は若い頃の苦労と強い信念で大きなことを成し遂げています。
仕事での成功がイコール幸せとなるかどうかは人それぞれの価値観によって違いますが、少なくとも各自の生き方を考える上での貴重な参考になることは確かでしょう。
自分で起業する道もありますし、会社員として生きる道もあります。
いろいろな幸せや生き方を選ぶ上で、様々な人生に触れることできっと自分が選ぶ道も少しずつ見えてくるのではないかと思いました。