経済的な貧富の差が広がっていることはよく話題に上りますが、最近は時間の貧困というテーマも目にするようになりました。
時間の貧困とはどういうことなのか、そしてFIREとの関係は?考えてみたいと思います。
1.時間の貧困とは何なのか
2.時間の貧困は何が問題なのか
3.時間の貧困を改善する方法とは
4.まとめ
1.時間の貧困とは何なのか
時間の貧困は独身者、既婚者を問わず様々な環境で発生します。
極端な例としては、仕事のため朝早く出社して残業が多い場合、残業代や仕事の実績が上がった対価として給与や賞与などの経済的な恩恵はありますが、その反面自分の時間は少なくなります。
その結果、睡眠不足や休息時間が不足して、疲労の蓄積や健康への影響が出るケースもあります。
言いかえれば自分の自由時間を仕事に捧げて、お金を稼ぐという図式ですね。
生活する上で最低限のお金は必要ですので、ある程度は自分の時間を売ってお金を得る必要があります。
ただ、健康を害したり、心を消耗するような働き方は良くないでしょう。
時間に余裕があれば、それを睡眠時間に充てたり運動したり、人と会ったり趣味に使ったりして、人間として幸せな時間の過ごし方ができます。
最近はお金の勉強や財テクなどのマネーリテラシーを向上させる情報は多くなっており、意識の高い人が増えてきましたが、これからの課題として経済的自立に加えて時間の貧困にならないような生き方も重要になってくると思います。
2.時間の貧困は何が問題なのか
時間の貧困で一番問題になるのが、睡眠時間の不足でしょう。
睡眠時間の確保は健康の基本なので、不足すると病気になるリスクが上がり、また生活自体のパフォーマンスも低下すると思います。
それに加え、運動や趣味の時間も少なくなり、だんだん気分も落ち込んでいきます。
心身ともに健康に過ごすためにはある程度自由になる時間が必要なのです。
既婚者で子育てをしている場合は、夫の仕事が忙しくて奥さんに子育てをワンオペで任せっきりにしてしまうケースもあります。
また、親の介護でも同様に夫が忙しいため、奥さんに介護を任せっきりにしてしまうケースもあります。
この場合は奥さんが時間の貧困状態に陥り、健康を害したり精神的に参ってしまうのです。
本来なら、夫の仕事以外の時間をしっかり確保して、奥さんの自由時間を増やしてあげて時間の貧困にならないように協力してあげる必要があります。
ここでお金と時間と健康と幸せの関係について考えてみましょう。
自分の時間を仕事に使う → 報酬(お金)を得る → お金で生活する
(=自由時間の減少)
自分の自由時間 → 睡眠や運動や趣味 → 健康や幸せ
大前提として健康はお金で買えないとすると、健康はお金や時間より大切なものと定義できます。
次に健康には自由時間が必要で、時間は誰しも1日に24時間しかなくお金では買えないとすると、お金より時間の方が貴重と考えることができます。
幸せに必要な要素: 健康 > 時間 > お金
お金もあって自由時間もあるけど、病気で病院のベッドに寝たきりの場合より、お金はなくとも健康体の方が幸せだと思います。
何より、健康体で時間があればお金は稼ぐことができますので。
自由時間は健康維持にもお金を稼ぐことにも使うことができるので、以下のような図式とも考えられます。
時間の使い方: 健康 ← 時間 → お金
3.時間の貧困を改善する方法とは
別なケースとして、先ほどの3要素のうちお金があって健康だけれど、自由時間がない場合を考えてみます。
これは超多忙な会社員など、寝る間も惜しんで働くケースが該当するのではないでしょうか。
ただ、この状態は長く続かない可能性が高いです。
なぜなら、先に書いたように自由時間がない場合の多くは心身に影響が出て健康を害するリスクが高いからです。
となると、何とかして自由時間を確保して健康も維持する生き方を模索する必要があります。
つまり、時間の貧困とならないように自分の生活スタイルを見直していくことです。
現代の会社員において、働き方の改善が自由時間の確保に一番効果があると思います。
結局、ワーク・ライフ・バランスという結論になりがちですが、個人的には1日8時間×週5日のフルタイム勤務でも時間は不足すると感じています。
週に3日程度の勤務であれば、それなりに自由時間も取れてちょうど良いかなと思います。
そのために必要となるのが、給与以外の2つ目の収入源、セカンドインカムです。
先の3要素のうち、時間はお金で買えないといいつつも、セカンドインカムがあれば働く時間を減らして自由時間を増やせるという、パラドックスのような考え方ができます。
4.まとめ
では、セカンドインカムを得る手法は?となりますが、ここからはインターネットやYouTubeや書籍などに数多くの事例が溢れています。
自分に合ったセカンドインカムを得る手法を探して、実際にトライしてみるしかありません。
それは結局FIRE手法とイコールになるかと思います。
例えば、インデックスファンドと4%ルールであったり、せどりやブログのアフィリエイトだったり、不動産賃貸業だったりと、何らかの手法でセカンドインカムを得る努力が必要です。
ポイントは自分自身が働いて稼ぐ労働収入ではなく、お金やサーバや不動産などに働いてもらって収入を得る方法でないと、結局自分の自由時間は生まれないということです。
労働時間を減らして自由時間を得るのが目的なので、2つめの労働したところで労働時間が増えるだけですからね。
時間の貧困を回避するためには、経済的自立が必要になるということでFIREの手法や知識がとても参考になるという結論になりました。
時間は目に見えないため、なかなかその価値が掴みづらいですがFIREによって時間を生み出すイメージができれば、健康で幸せな生活を目的にFIREを目指したくなるのではないでしょうか。