雪国に住んでいると冬は雪かきから逃れられません。
頭では必要だと理解できていても、ずっと雪かきが嫌いでした。
FIREと雪かきの不思議な関係を書いてみます。
1.雪かきは大変
2.久しぶりの雪かきをして思ったこと
3.どうして雪かきが嫌いだったのか
4.まとめ
1.雪かきは大変
北陸地方で生まれ育った自分は、物心ついた頃から冬は雪の中で生活することが自然なことでした。
昨今は温暖化のせいなのか降雪量はだいぶ減りましたが、子供の頃は一冬に何度か屋根に登って雪下ろしをしないといけない状況でした。
日本海側の降雪は水分を含んでいて重いので、屋根の雪下ろしをしないと家が重みできしんだり、古い家屋は最悪のケースで潰れてしまうこともあるそうです。
最近は屋根に登る必要のないくらいの少雪ですが、それでも年に何回かは玄関付近や車を停めている付近を雪かきしないと外出が困難になるくらいは降ります。
幹線道路は除雪車が入りますが、住宅地の路地などに残された雪も多く、結局自分の家の周りは自分で雪かきしないといけないので大変です。
2.久しぶりの雪かきをして思ったこと
先日、実家に帰ったときに久しぶりに雪かきをしたのですが、圧雪された雪はスコップで割りながら、重い雪はスノーダンプで運ぶ、という作業を2時間ほどやりました。
その間も雪は降り続けているため、防寒着やズボンにも降った雪が降り積もりそれが溶けてもうずぶ濡れ状態です。
なかなかの重労働ですし、全身ずぶ濡れですし、極寒ですし、そんな中で長時間の作業を行うので汗だくですし、昔はもっと嫌だったなぁ~と思いながら作業を終えました。
作業後にずぶ濡れになった手袋や防寒着を干して、汗だくになったインナーやタオルを洗濯して、シャワーを浴びて一息ついてコーヒーを口にしたとき、「あれ?除雪あんまり嫌じゃないかも・・・」とふと思いました。
というか、ちょうど良い運動になって良かったのかも、とさえ思えました。
3.どうして雪かきが嫌いだったのか
雪かきが嫌だった頃の記憶を思い出してみました。
まず朝起きて、会社に向かう前に車を出せるように車庫の前や幹線道路に出るまでの経路をある程度除雪しなくてはなりません。
ただでさえ時間がない朝に余計な時間がかかり、なおかつ汗だくになり疲労します。
仮に出社前にシャワーで汗を流せたとしても、出社後に二回目の除雪作業が待っています。
自分の会社は社用車も多かったため、出社後はまず社用車の雪を社員みんなで降ろして、駐車場から社用車が出られるように降ろした雪や積もった雪を除雪します。
それでまた結局ずぶ濡れになって汗だくになるのです。
そのために冬なのに除雪後のためにインナーの着替えを持って行ったりしていました。
でも、会社にシャワーがあるわけではないのでボディシートなどで体の汗を拭いて、客先に行かなければならなかったのです。
びしょ濡れになって、汗だくになって疲労した後に通常業務で客先で人に会うのがとても嫌でした。
正直、業務に専念させてくれよ・・・とも思っていました。
降雪時はただでさえ道路も渋滞し、滑りやすい路面で運転に気を使い、客先や現場に向かう時間も普段よりかかることから、時間にも追われるのにその前に雪かきという大仕事が待っているのです。
ホントに雪かきは嫌でしたね・・・。
4.まとめ
FIREした後の今、久しぶりに雪かきをしてみて思いました。
自分は雪かき自体が嫌だったのではないんだな、と。
本当に嫌だったのは、汗だくになった後に人に会ったり、仕事に専念したいのに疲労していたり、普段より時間がなかったり、それが嫌だったんだと。
さらに、自宅の雪かきなら身のまわりのことなので仕方ないにしても、何で会社の雪かきまでしなくちゃならないんだよ、という仕事の実績にもならないことを業務で強いられることに対しての不満もあったと思います。
結局、自分のペースでやれて、そんなに時間にも追われないから、雪かき後にゆっくりシャワーを浴びたり、お茶を飲む余裕もあれば雪かき自体は別に嫌ではなかったんです。
FIRE後は経済的自立だけでなく、時間的な余裕や気持ちの余裕も生まれます。
忙しい日々では嫌だったことも、もしかしたらFIRE後にはそんなに苦にならないかもしれません。
そういう意味ではFIREは経済的な余裕よりも、むしろ時間的余裕の方が生活の満足度(QOL)を上げることに貢献する可能性があるかもしれませんね。
大変な雪かきも「運動不足解消になるエクササイズ」ぐらいに考えられる気持ちの余裕を持てればいいですね。