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~FIREを目指して~ 第1章 FIREの概念を理解しよう

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FIREという言葉も広く知られるようになり、書籍や動画等で語られることも増えてきました。
特にサラリーマンにとってはある意味理想的な生き方に感じるFIREについて考えてみたいと思います。
第1章ではFIREを実現するための基本となる概念を見ていきましょう。

1.FIREとは何なのか
2.FIREを実現するために収入と支出を把握する
3.支出を最小化するための工夫
4.収入を最大化するための工夫
5.FIREを目指すべきなのかどうか

1.FIREとは何なのか

FIREはFinancial Independence Retire Earlyの略で、日本語で言い換えると「経済的自立による早期リタイア」となります。
サラリーマンにとって、「毎日満員電車で通勤」して「会社で様々な人間関係に囲まれて」「毎日残業の多い仕事」をして生活費を得るというのが日常だと思います。

FIREはこのような会社組織に縛られる生き方から脱却して、自由に生きていくことを目指す行動全般を指します。

つまり「自由に生きるため」「生活費をどのように捻出するか」というテーマが最大のポイントになります。
どのような形であれ生活費が安定して得られるのであれば無理にサラリーマンを続ける必要がなくなるため、自分の好きな仕事や生き方を選択できるという理論です。

普段、仕事のストレスと共に生活しているサラリーマンに取って魅力的な生き方ですが、はたしてFIREというのは実現可能なのでしょうか。
FIREに必要な要素について順番に考えてみましょう。

ちなみにFIREブームの火付け役となったのはこちらの書籍です。

2.FIREを実現するために収入と支出を把握する

FIREは流行語のようになっているため、新しい概念のように感じるかもしれませんが実はとても基本的な要素から構成されています。
個人では家計簿を付けている人もいると思いますし、会社組織で事業計画などに関わっている人なら年間の収支計画を目にする機会もあるでしょう。

FIREとは乱暴な言い方をしてしまうと、「個人の生活をする上で破綻しないように工夫した収支計画」に他なりません。
つまり、当たり前のことですが「年間の生活費(支出)」より「年間の収入」が多ければ会社組織に属していなくても(サラリーマンを辞めても)生活していけるよね、という考え方です。

このブログでのFIRE考察では考え方をシンプルにするため独身を想定していますが、既婚者やお子さんをお持ちの方でも基本的な考え方は一緒です。

FIREはサラリーマンからの早期リタイアを目的としていますので、収入面は給与収入ではなく副業や資産運用による収入で生活費をまかなうという点がサラリーマン生活とは異なっています。

ただ、収入面では異なっていますが、支出面ではサラリーマン生活でもリタイア後の生活でも同じですので、FIRE実現のためにはまず支出面の把握と工夫が最初のステップとなります。

3.支出を最小化するための工夫

FIRE実現のために支出の把握は必要不可欠な要素です。
さらに、支出を把握した上でいかに最小化できるか取り組むことがFIRE成功のカギとも言えます。

まず、FIREに興味があるのに家計簿を付けていない人は今日から家計簿を付け始めましょう。
ちなみに僕はZaimというアプリで家計簿をつけていますが、最近はZaimのようにレシートをスマホのカメラで撮影するだけで自動的に家計簿を付けられるようなアプリもいろいろありますので、無精な人はこのようなアプリを活用するのも良いと思います。
家計簿アプリ Zaim:簡単・無料でできるお金の管理

FIREのための支出管理において必要になるのは年間支出額です。
そのためには月額支出額を把握してそれを12倍するのが楽ですので、まずは月額の支出額をできるだけ正確に把握しましょう。

また、自動車保険や自動車税、車検などのように年間に1回や数年に1回の支出はそれを割合の母数で割って月額を知っておくと計算しやすいでしょう。
例えば自動車税が年間39,500円の場合は12ヶ月で割って、月に約3,292円の支出があるというような感じですね。

そして、年間支出額が把握できたらその中で削減したり節約できる部分はないかを検討しましょう。
FIREは実現可能かどうかの判断だけでなく、FIREまでのスピード感を知ることも大事な要素です。
年間支出額を削減することで、FIRE実現までの期間を短縮することができますので支出を減らす工夫が自由な時間を生むことに繋がります。

FIREの基本的な考え方として、年間支出額の25年分の資産があればFIRE可能という4%ルールがあります。
4%ルールについても追って説明したいと思いますが、まずは年間支出額を把握することから始めましょう。

4.収入を最大化するための工夫

年間支出額が把握できたら、次に確認するのが収入面と収入からどれだけ貯蓄に回せるかの確認です。
高収入な人ほどFIREの実現可能性は高まりますが、その反面せっかく高収入でも支出が多く毎年の貯蓄額は少ない場合はFIREの実現可能性は低くなります。

以前紹介した、バビロン大富豪の教えでは収入の10%を貯蓄せよ、という教えがありましたがこれはある意味最低ラインだと思っています。
FIREを目指す人なら頑張って20~25%を貯蓄に回すくらいの意気込みが必要ではないかと思います。

オススメ!
【読書レビュー】漫画 バビロン大富豪の教えを読んでみた(前編)

時間が取れたら購入しようと思っていた、本書がAmazon Prime Readingの対象になっていたので早速読んでみました。
この本はオリラジのあっちゃんがYouTubeで取り上げたりして、「お金」を学ぶカテゴリでは比較的有名なので、マネーリテラシーを勉強する上ではなかなか参考になると思います。

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繰り返しになりますが、年間貯蓄額がFIRE実現のためのスピード感を決めることになるため、ちまちま貯蓄していても早期リタイアは見えてきません。
頑張って節約して貯蓄額を増やして、それを資産運用することで生活費を捻出するため若いうちから貯蓄に回す金額を最大化することが早期リタイアに繋がるのです。

そして収入面での工夫の一つとして副業があります。
サラリーマンの給与はなかなか簡単に上げることができないため、副業などで収入を少しでも増やしてそれを貯蓄に回すのはFIRE実現のための一つの重要な要素とも言えます。

どのような副業を選択するかという点も重要ですが、それについても追って説明したいと思います。

5.FIREを目指すべきなのかどうか

今回は第一章ということでFIREの概要をざっくりと紹介しました。
FIREについて知ると、一刻も早くFIREしたい!と思う人もいればそこまでしてFIREする必要があるかな?と思う人もいるかと思います。

これは「人による」としか言えないため、誰しもがFIREを目指すべき!とも思いません。
例えば、仕事環境も良く人間関係にも恵まれ、サラリーマン生活にあまりストレスを抱えていない人もいるでしょうし、いつ死ぬかわからない先のことのために節約をするより今のためにお金を使って楽しみたい、という考え方の人もいるでしょう。
そういう人は無理にFIREを目指すより、今の生き方をそのまま続ける方が良いと思います。

ただ、FIREを知りその概要を知ることは実際にFIREを目指さないとしても結構得るものはあると感じています。
自分の年間収支を再認識したり、投資について勉強したり、今のサラリーマン生活が会社の雇用問題や病気・ケガなどで継続できなくなった際に副業やFIREの知識が役に立つかも知れません。

実際にFIREするかどうかは別として、そのような生き方があるという情報は知っていて損はないかと思いますので、ぜひFIREがどのような考え方で構成されているかという点だけでも覚えて帰ってもらえれば幸いです。

第2章からはFIREをより具体的に掘り下げて行きたいと思います。

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